六甲縦走・半分だけ

３月２１日、昨日のダイヤモンドトレールの疲れが残った足で、六甲縦走路を行こうと思う。　家族のお昼ご飯までの用意をして出かける。　明日の仕事のこともあるから、半縦走にした。　１１時２０分頃宝塚のコンビニを出て坂道にとりかかるが、いつものように走らず歩いて登る。暑い。塩尾寺まで２８分もかかってしまった。まぁ、日も長くなったしのんびり行こうと思いゆっくり進む。さすがに、暖かい日でもあるし、昼前の時刻に出てきたらハイカーに次々と出会う。マウンテンバイクの人は急坂でバイクを担いで下りて来た。　岩倉山まで登るともうなだらかな登り道になって走りやすくなる。緩やかなアップダウンの繰り返しで、大谷乗越に約１時間弱、やはりいつもより少しゆっくりかな。　きつい登りとなだらかな道の繰り返しが何度かあって、車の轟音が聞こえてくると頂上近くの車道に出る。　しばらく車道を走らないといけないのがちょっといやだけどしょうがない。カーブでもスピードを出して車やオートバイが飛んでくるのでちょっと怖い気がする。　

最高峰直下の一軒茶屋、開いている時刻に来たのは初めて。　おうどんとか食べたい気もするけど、今日はまだ先が長いからお茶の補給だけにする。最高峰によると、お弁当を開いているグループや、昼寝をしている人、車でやってきたカップルなど、賑やかだった。暖かく景色は霞んでいた。冬季凍結のため、トイレは閉鎖されたままで、仮設のみ。写真は西おたふく山と遠望と、裏六甲方面。最高峰頂上から。

あせびの蕾が六甲にも春が来たことをあらわしていた。
極楽茶屋から西へははじめて走る道、凌雲台、ガーデンテラスへと進む。ここは、観光地、今までの景色とは全然違って別世界にポーンと来てしまったような感じになる。駐車場もレストランもあって、賑わっていた。　

ちょっと静かな通りに、みよし観音（殉職スチュワーデスの碑）がたたずんでいた。　森繁久弥さんの詩が石に彫られていた。　
　　　”ホタルの天使を偲んで”
　　あな　おごそかな　み顔こそ
　　君　ありし日の　面ならん
　　蛍よ舞えよ　そのもとに
　　六甲の峰　煙るとも

通り過ぎた辺りで、いきなり目の前に猪が飛び出してきて向こうへ走っていった。片付けかけたカメラを急いで用意して写真を撮ったら、いきなり、くるりとこちらを向いて向かってこようとしたようでびっくりした。
記念碑台の交差点で、どちらに行けばいいのか判断しづらく、しばらく迷っていると、下のほうから登ってきたハイカーに尋ねてみると、この辺はどの道を通ってもいいんだということで、彼が通ってきた道を行くことにして進む。　民家やホテル、山荘など賑やかな通りを過ぎて、やっと三国池の分岐から山道に入る。　車道に出た所に、数年前子供やボランティアの大学生達と来た自然の家があって懐かしかった。あの時は穂高湖の遊歩道などを散策したが、今日はあまり時間が無いので寄らずに摩耶山へ。

洒落た建物が見えた。オテルド摩耶は、リゾートホテルって言う感じで素敵な所だった。　お腹も空いてきたので、売店でチーズを１ピース買って食べながら、星の駅（摩耶ロープウェー）へ。
天狗道にはいりしばらくはなだらかな石の階段を快適にとばすが、すぐに、細かな砂利や岩で滑って転びそうな、急坂となって、そう速くは進めない。何回かアップダウンを繰り返す。神戸の眺めがきれいに見えた。

学校林道への分岐を左に分け、稲妻坂を下りるが、ここもなかなか手強い。下りもけっこうきつい。

トェンティクロスへの道を右に別け、市ケ原方面へ行くあたりはようやく走りやすくなる。山の地図には載っていないけど、さらに、布引ハーブ園と市ケ原へ別れる道があった。　
布引ハーブ園への道を取り、急な坂道を降りていく。ここでちょうど、６時間。　迷ってうろうろしたり、のんきに写真を撮ったりしながら来た割りに予定どうりだったから、まずまずかな。　眼下にはポートアイランドが見える。

ハーブ園の門から中に入り、かぜの丘駅の端にゲートがあってそこからまた外の道を行く。　新神戸駅には６時ちょうどに着いた。　下りは結構きつい坂だったので、あまり走らず歩いた。生田川を下り、クアハウスでお風呂に入って帰った。　この連休は、たっぷり遊ばせてもらって楽しかった。