かぎろひマラニック・続き②122km完踏
佐倉峠を越えるあたりでも、いつもならチラホラとでも蛍がいるのだけれど、雨では出てこないようです。
以前、佐倉峠の下あたりで蛍に見入っていてみんなと離れてしまい、佐倉峠の分岐を越○さんと違う方へどんどん走って行ってしまったことがありました。
アップダウンのある道を戻るのはきつかった、しかも越○さんと一緒では、ひーひー言いました。
そんなことなど思い出しながら峠を下っていきます。
川沿いに走ります。
峠を下るといたるところに蛍がいるはずなのに・・・
たまにフラ~っとはかなげな蛍が飛んでくるくらいです。
いつものようにいっぱい見えたら、もうすっごく感激なのになぁ~と思いました。
谷あいの集落の分かれ道に伊勢街道の道標があります。
しばらく足を止めて写真撮ったり。
鷲家川沿いを行きます。
足はふやけっぱなしで、違和感があります。 ちくちくするのは肉刺のせいでしょう。
やがて、いきなり成長してぷっくりして、いきなりギャッという痛み。
足がつけないくらい成長したようなので、走りながら踏み潰しました。
潰した肉刺の皮がベロンとめくれないように着地に注意しながら走ります。
蛍がいっぱい出ている年は、あちこちで立ち止まって見入ってなかなか進めないくらいなのに、今年は、ただの川沿いの暗いだけの道です。
でも、ほとんど車が通らないので静かで快適です。
福知山からどんちゃんが応援に駆け付けてくれました。
「ここらでエイドしようか?」と、言ってくれたのでヤクルトをいただきました。
応援はほんとに嬉しいです。 福知山からうんと遠いのに、ケーキ焼いて、おにぎりや、あったかいもの、泡の出るものいろいろ揃えて持ってきてくれて、感謝感謝です。
64km地点、日本オオカミの像、0時15分くらい。
日本オオカミが最後に目撃されたところらしいです。
チェック項目に、性別は?♂?♀?・・と書いていましたが、写真は撮ったけどチェックするの忘れました。
津風呂川は水量も多く川幅も広いゆったりとした感じです。 明るいときに来たら景色もきれいなんだろうなぁ?と思います。
高見川沿いの山や河原の茂みなどにはいつもは歓声を上げるほどの蛍の群れが光っているところなのに、今年はちらりほらりだけです。
雨があがった時、河原の茂みや向こう岸の山裾に10数匹集団で蛍が光っていました。
中津川の夫婦ランナーさんたちは、その少ないはかなげな蛍にも感激していました。
他にも初参加の人は数匹の蛍にも歓声を上げています。
津風呂川から高見川沿いになります。
高見川沿いにコースは西に向かい、国栖の集落を通り大きくUターンして北上していきます。
fullさんは窪垣内からみんなと別れ、違うコースを取りました・・どこへ向かうのやら?
道はまたずーっと登りです。
みんな足の肉刺が痛いのか、疲れてきたのか、歩きがちです。
平○さんは歩きでも速いので、わたしは小走りしないと置いて行かれてしまいます。
トンネルをいくつか越えて、緩やかな登りや少し下ったりしながら82km地点道の駅どんちゃんエイドに着きます。
午前3時30分くらい。
足の肉刺が痛くてジンジンします。
どんちゃんエイドであったかいにゅう麺2杯、おにぎり2個、ケーキやコーヒーなどいただきました。
道の駅では休憩室があるので仮眠もできます。
中津川の二人は旦那さんの足の裏が皮がめくれて痛くてどうしようもなくなってここで止めることになりました。
わたしも「さぁ、行こう」と立ち上がったものの、さっきまでより痛みが強く、針の上を歩いているみたいです。
ゴールの朱雀門まであと40kmほど、ずーっと歩いても時間は大丈夫だけれど、この足で歩けるのかさえ不安になりました。
平○さんが、「かぎろひの丘」は足場が悪いからぱす!って言ったのを、「かぎろひの丘、バス」って聞こえて、「えっ?バスに乗るの~?」ってちょっと嬉しかったり・・・そんなはずないのに。
松○さんもそう聞こえたって、あまいあまい~。
足はジンジン痛いのに、先頭を行く呼び掛け人の平○さん、まさかまさかの道間違い。
こっちのほうがアップダウンも楽やからね~と言いながら進んだ道は、むっちゃきつい登り下り。
登りはしんどいし、下りは足が痛い。
「おかしいねぇ?」と言いつつ行ってみると、山の中。
地名を示す小さなプレートがあり、地図で調べると全然違う所にまで行ってしまっていました。
地図を作った本人が間違えたくらいだから、先に行った人たちはどうだったんだろう??
「あ~こっちだったな~」と、たいして確認もしないでまた違いそうな方に行くので、「ちょっとぉ~、ちゃんと確かめてみようよ~」と言いながら行くと、また、前方でパタッと足を止めている。
私たち後続も追いかけずに待つ・・すると、やっぱり、「ここでもないみたい~」と戻ってきました。
岡○さんが「方向的にはあちらの道だと思うよ」と言う方に行ってみて正解。
やっとコースに入れました。
この辺りも今までのコースを変更した部分です、133kmのコースはあちこちの変更で122kmと短くなっています。 ここまで来たら、足が少々痛くても完走しなくっちゃ!
女寄峠はトンネルをぬけます。
国道をまっすぐ桜井に向かって下っていきますが、歩道が無くちょっとこわい道です。
昨年より少し時刻が早いせいか、車の量は少なめだったので良かったです。
どんちゃんエイドでしっかり食べさせてもらったので、長い下りでも気分悪くならずにすみました。
土曜日からいつもより涼しくて(と言っても走ってると暑い)、水をがぶ飲みしないでお腹の調子を保てているので、坂道途中の仮設トイレも寄らずに済みました。
下りは傾斜に助けられていたけれど、桜井の街の平地になると、普通に歩いている人より遅いくらいです。
足の裏がジンジン痛くて早くコンビニで休みたい気分です。
コンビニで小休憩。
休んだ後の歩みはしばらく足の裏が痛くて慣れてリズムが整って来るまでまた辛かったです。
山の辺の道に入ると景色も変わり、気分も変わり、なんとなく元気が出ました。
大神神社の玉砂利は細かくて平たくて足に優しかったです。
今まで何度も通った道だけれど、道の石畳のデコボコや、神社の整地された境内など、路面の違いに目が行ったのは初めてでした。
もうほとんど歩きです。 というより、歩くのがやっとな感じです。
あと30km、なんとか行けそうです。
山の辺の道に入ってしばらくしたころ、樋○のおいちゃんが桜井から後を追いかけて来て合流するという連絡が入りました。
桜井から走るんだから、元気に走って来てすぐにでも追いついてこられると思っていましたが・・・。
古墳や天皇陵墓の横を縫うように北上していきます。
天気はだんだん良くなっていきます。
暑いけれど、例年のような暑さではなく助かります。
足が痛くてまともに走れないというのも涼しく感じる理由かな?と思いました。
この山の辺の道は東海自然歩道でもあるので道標がしっかりついています。
ところどころに休憩所が設置されています。
ベンチに腰かけてちょっと足を休めていると、後ろから来た岡○さんは横目に見ながら休もうともせず、スタスタ行ってしまいます。
さすが、岡○さんは違うなぁ~と感心しつつ、わたしも後を追いかけます。
おいちゃんはなかなか追いついて来ません。
私たちのスピードではすぐに追いつかれると思っていましたが、暑くなって来たことだし、おいちゃんもなかなかスピードが上がらないのかな?と思いました。
石上神社106km、10時12分。
鶏が小屋から出て高らかな声で鳴いています。
少し休憩します。
いつものコースとは違い、この天理から西に進んでから伊勢本街道へ入っていきます。
見覚えのある石の道標、伊勢本街道を玉造から伊勢本宮に行く時の道を北上していきます。
帯解駅から伊勢本街道からさらに西方向にそれて、秋篠川に出ます。
左前方に薬師寺の塔が見えます。
北上して真左に薬師寺を見たあたりが119km地点。
あと3km。
唐招提寺を横目に見て、しばらくすると国道に出ます。
平城宮跡、朱雀門はすぐそこ。
国道から朱雀門の方に入ると、門の前でどんちゃん、舞鶴のA田親分たちが手を振ってゴールテープを持って待っていてくれました。
目の前なのに、足がジンジンして歩くのがやっとでなかなか目の前のゴールテープに到着しません。
まるでスローモーション演じているみたいな気分でした。
榛原から走られた松○さんや、弟の兄さん、おいちゃんたちも迎えてくれました。
なんだか厳しいこのコース、4回目にしてやっと完踏です。
13時45分。(道の駅どんちゃんエイドからは歩いてばっかり、26時間45分かかりました)
初めて参加の時、体調の悪さに加えて暑くて暑くて、セレブ奥様ランナーにならって途中でホテルで素泊まりし、早朝、山の辺の道からまた参加するという2ステージマラニックにしてしまいました。
次の年は、「がんばるぞー!!」と、わりと元気に走っていたつもりだったけれど、あと少しと言うところで、伏○お姉さまからの電話「今どこ~?、お風呂先に入ってみんなと打ち上げに行くの待ってるよ~」と。 「え~?まだ1時間以上かかりそうだし・・・どうしよう~」
とそこへ「どうぞ乗ってください。 早くみんなの待つところへ~」と言わんばかりに路線バス、はい!!バスに乗ってしまいました。
3回目は、みーんなで道標「○○駅」という方向へふら~と行って、ちょうどあった酒屋でビール買ってリタイア。
先頭を行ったマミさんだけが完走者やね~と言っていたら、ゴールしたマミさん、「私も途中で電車に乗ったよ~」だって。 昨年は一人も完走者なしでした。
今年は距離が短くなったし、涼しかったし、10人くらい完走したみたいです。
くつしたを脱ぐのが怖いくらいでしたが、脱がねばお風呂に入れないし。
かかとと土踏まず以外は皮膚がふやけて肉刺がつぶれ、どこがどれだけ傷なのかわからない状態でした。
上半身も衣服などで擦れて、擦り傷だらけ。
湯船につかるときは「いたたた・・・」。 そして、何をするにも「よいしょっ」。
走った後のビールと中華料理は格別でした。
皆さん、ありがとうございました。
とくに、遠いのにたくさんの美味しいものを用意してくださったタコ嬢さん、河内のおっちゃん、どんちゃん、おかげさまで楽しいマラニックのひとときを過ごさせていただきました。
感謝してますよ~ありがとうございました。
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