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October 2011

10/13/2011

9月25日 北アルプス 南岳小屋~槍平~新穂高温泉

朝、小屋から出て日の出を見ました。

朝ごはんをお腹いっぱい食べて、下山です。
南岳から槍平への下り道、どんな道なのかドキドキです。
少し下ると岩だらけのガレたところを目印のペンキや竹の棒を見失わないように下ります。
二人組の女性たちはどんどん下って行きました。
「木の道がこわい」と小屋で誰かが言っていました。
木を簡単に組んだ橋が岩の切れたところに渡しています。
捕まる壁はありません。
近づくとロープが手掛かりに渡していました。

怖いって言っていたのはこの部分かなぁ?と思いながら下っていくと、1999年新道と書かれた小さな看板がありました。

槍ヶ岳で私に教えてくれた人は「とにかく急な下り道、あまり歩きやすい道ではないけれど、南岳からなら一番速いよ」と言っていましたが、その人はこの道を通ったのでしょうか?

鎖のかかったところを登ると、やせ尾根に30センチくらいの木の道が付けられています。
まったくつかまるところがありません。
ストックを突くところもありません。
「ひえ~でたぁ~」これですね!怖い部分って。
風は爽やか、冷たい風ですが、冷や汗かいて通過しました。
先に行った人たちが少し広くなった部分で休んでいました。
わたしも、休むほどの距離を進んでいないのにザックを下して一呼吸入れました。
手で捕まるところのない道って怖いもんです、しかも、木の道。

草付の道とはいえ、岩場も多く、ゆっくりゆっくり細心の注意を払って下りました。

後から来る人もゆっくりらしく、追いついて来ません。

やがて、岩ごろごろの所で、岩が凍っていてツルツル滑り、なかなか進めません。
平に見える岩もそおっと、そおっと、足を置いて、蹴らずに次へ行かないとツルットいってしまいます。
もうこうなったら、恰好も気にしていられません、誰も見てないし、四つん這い状態にもなりました。

だんだん這松から樹林帯へと下っていくと、凍った岩もなくなりましたが、下っても下ってもなかなか沢は遠くに見えます。

梯子のような階段のようなのも、はじめは恐々、後ろ向いてみっともなく下りましたが、だんだん慣れてきて、前を向いて普通に歩いて下れるようになりました。

こんなに登ったんだろうか~?
と思いながらやっと岩ばかりの沢にたどり着きました。
沢に下ったらすぐに槍平小屋だと思っていましたが、まだまだ岩の沢や、山道を下って、やっとやっと、槍平小屋が見えたときは、さっきまで「まだかなぁ?」と思っていたのをすっかり忘れてしまいました。
9時50分くらいだったけれど、小屋ではコーヒーをいれてくれました。

ここからは岩も多いけれどなだらかな山道を大きなブナの森を楽しみながら下りました。
白出の沢を渡ると、そこからは林道歩きです。
奥穂高への分岐がありました。
ここから奥穂高まで登るのは厳しいのかな?と思いながら下ります。

ちょっと退屈な林道の先に、穂高平小屋があり、夏山だけの近道を通って行きました。
もう山道終わりと思ってちょっと残念だっただけに、嬉しい山道でした。

新穂高温泉までほどなくつきました。
13時45分くらい着。
14時55分の高山行きバスまで、ゆっくり温泉に入って過ごしました。
でも、1時間はあっというまに過ぎてしまって、バスまで走って行きました。

途中で、前後になりながら同じ道を進んだ若いカップルとの出会いや、いろんな人との出会いがあって、お話もいっぱいできたし、独りっていうのも楽しかったです。

岐阜まで特急、岐阜からは在来線で帰ってきました。

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笠が岳にも朝日があたる

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穂高を見ながら下ります

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怖い木の道ってこれ??ロープもあるし、楽勝・・・と思っていたら・・・

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這松はあるけれど、両側切れ落ちたやせ尾根、ストックついてバランスもとれないし、緊張しました。

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やっと沢まで下りたのに、山小屋は見えず。岩ばっかり。


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西穂高、ジャンダルムが見えました。

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槍平から新穂高温泉まではブナや白樺などの森と岩の沢を繰り返し通ります。

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白出沢って、穂高岳山荘のある白出のコルに続いているのかなぁ?
ここを過ぎると林道。


9月24日 北アルプス・双六小屋~槍ヶ岳~南岳小屋

5時40分頃、朝日を見に外へ出たけれど、鷲羽岳や双六岳への上り道が朝陽に照らされているのを見るだけ、双六小屋は谷間のようになったところにあるので、樅沢岳に登らないと日の出は見えません。

山小屋の朝ごはんは美味しくてご飯もたくさん食べました。

6時52分頃小屋をでました。

小屋の主人や小屋番の人たちが見送ってくれました。

すぐに樅沢岳の登り、振り返ると双六岳や笠が岳の眺めが素晴らしい。
樅沢岳、7時23分。
コースから少し外れたところに展望スペースがありました。
目の前に槍ヶ岳がどーんと見え、これから歩く西鎌尾根、左に北鎌尾根、右には穂高連峰が連なっています。
「これこれ。この眺めが見たかったの。」とにんまりして写真を撮りまくる。
飛騨側からの槍ヶ岳は朝日に向かって逆光となり、さらにその姿はどっしりと感じます。

西鎌尾根はなだらかな稜線を描いて槍の穂先へと続いています。
あまりのんびりしていると、混雑の槍ヶ岳山荘に泊まらないといけなくなるから、出発します。
歩き始めてすぐに足元にライチョウを見ました。あまりに近くて私もライチョウもびっくりしました。

雲は遠くの山と山の間に雲海を作っていますが私の上には一つの雲もないくらいの快晴です。

雲上の散歩道ってまさにこの道のことだなぁ・・とスキップしたくなるくらいの気分です。

歩き始めは誰の姿も見えなかったけれど、少し進むと先に出た人に追いついていきました。
飛び石連休の土曜日、こちらから登る人は少ないと言ってもぱらぱら人影を見ます。
ガイド付きの十数人のグループもいました。

ずーっと、目の前に槍ヶ岳を見ながら進みます。
斜め後ろには笠が岳が美しく見えます。
草紅葉くらい楽しめるかなぁ?と思っていましたが、枯れた葉っぱばかり。
わずかに赤くなった草の葉っぱを見る程度でした。
木の実はナナカマドをはじめ、いろんな赤い実や黒い実、キイチゴなども見られたけれど、紅葉する前にチジれて枯れかかっています、あと1週間や十日後になっても今年の紅葉はあまりぱっとしないかもしれないなぁ・・など思ってしまいます。

槍ヶ岳が近くなってくるに従って、道にはごろごろ岩が多くなり、アルプスらしい感じになってきました。
10時5分、千丈乗越。
鎖場もありますが、道幅も広く、そんなに鎖を掴まなくてはいけないような感じではありません。
槍ヶ岳山荘が見えてからが長く、なかなか近くならないなぁと思いながら歩いていましたが、槍ヶ岳の見え方が変わってきて、小槍が大きく見えてくると少し急登となりまもなく槍の肩に到着しました。 「まだまだ、まだまだ・・」と思いながら登っていたので、槍の肩に出たときはあっけない感じがしました。 11時4分。

槍ヶ岳の穂先にはたくさんの人が取りついて、カラフルなウェアが連なって槍ヶ岳の飾りのようになっています。
降りてきた人に「どれくらいかかりましたか?」と尋ねると、「自分の時で1時間15分くらいだから、今だと1時間半はかかるかしら?」と言っていたので、穂先はやめて、のんびりパンをかじって、山荘で熱いココアを入れてもらって、高みの見物を言った感じで過ごしていました。
これから南岳小屋まで急いで行ってもしょうがないし、ゆっくり過ごそうといところです。

しかし、声をかけてきた人が、「こんなに快晴の時に槍に登れるなんて、めったにないらしいよ、ぜひ登ってきた方が良いと思うよ」と話してくれ、ほかの人も「小屋番の人がこんなにいい天気はめったにないと言っていたよ」と言うので、大渋滞を我慢して登ることにしました。

最後尾に着いたときは12時10分。
すぐ後ろの方に「11時過ぎに着いてから今まで何してたの?」と言われてしまいました。
かなり列がのびているようでした。 2時間かかるかも。
10分くらいほんの一歩も進みません。 下ってくる人があまりに少ない感じがします。
頂上では記念写真を撮る順番待ちしているとか・・・頂上はたくさん人が居れないから一人降りて一人登ってと言う感じです。
梯子の近くに、団体のリーダーさんかガイドさんみたいな人が居るみたいで、ちゃんとみなさん梯子に取りつくルール(おひとり様限り)を守っています。
「あー良かった、」
渋滞するとマナーの悪い人が次々と梯子につかまって、複数人数が一つのはしごに・・という無法地帯だという記事を見たことがあったので、大丈夫だろうかと思っていたのです。


気温は低くても日差しがあったのでなんとか過ごせました。
ウィンドブレーカーの下に綿入れジャケット着ています。
秋山のために少し厚めの生地のパンツ買って良かった~。

下ってくる人のために岩に張り付いたようになって過ごします。
するすると進んだからと言って調子に乗って登ろうとするといきなりストップです。
まるでヤモリのような恰好になってしまった時もありました。
途中で飛騨側に回り込みます。 ここは一方通行のところで足場も普通の道のような感じですが飛騨側は風が冷たくピューピュー吹いて寒くてじっとしてられない感じでした。

一人下って一人上にあがれる、梯子の下でワクワクしながら待ちます。

13時51分、1時間40分かかってやっと頂上に登るとみんな学校の朝礼時のように立ったままぴったりと並んでいます。
一人ずつ小さな祠の前で記念写真撮るのを待っているのです。
立ったまま待ちながら景色を楽しみました。
朝から歩いてきた西鎌尾根の稜線、これから行く南岳への稜線、その向こうには穂高の峰々、ギザギザの北鎌尾根。
私のすぐ後ろだった人は九州から来た人だったけれど、北アルプスをよく知っていて、あれは野口五郎岳、野口五郎のカール、薬師岳、三俣蓮華岳とかいろいろ教えてくれました。
小槍を通って反対側からクライミングしてきたグループはなんと、その九州の人のクライミングの先生一行でした。

白馬岳、鹿島槍、富士山もしっかり見えました。

順番に押し出されるように下ります。
下りは危険なところには梯子や鎖があるのでするすると20分くらいで下れました。

槍の頂上を目指す列はどんどん伸びて山荘近くまで来ています。
双六小屋でお話ししたグループが最後尾に並んでいました。
「もう登ってきたの?ぼくたち、やっとここに着いたところだよ」とのんきに言っていましたが、彼らが下ってきたころは槍ヶ岳山荘に寝る場所があるんでしょうか???

山荘の周りも中も人・ひと・人でいっぱい。
その状態を見て、「どうしようかなぁ?」ってちょっと迷っていた気持ちがはっきり決まりました。
サブザックをさっさと片付けて、綿入れを脱いで、南岳小屋を目指すことにしました。
殺生ヒュッテにしようか?とも思ったけれど、大キレットを間近に見てみたいと思ったし、南岳小屋にも興味があったし。

槍ヶ岳のテント場を通ると、西鎌尾根で出会ったグループがテント場を確保できて悠々と過ごしていました。 南岳まで行くというと、「気を付けてね」と見送ってくれた。

振り返って槍ヶ岳を写真に撮ったり・・急がないといけないはずが、なかなかのんびりした出発になってしまった。
テント場を下り始めたのが14時45分くらい。
本来なら山小屋に着いていたい時刻だけれど、雲一つない空に背中を押された感じで進みます。
たまに槍に向かう人にすれ違います。
静かな登山道。

岩ごろごろの下り道は注意しながらゆっくりゆっくり行きます。
こんなところで転んだりすると大変です。
時間がかかっても、とにかく慎重に。

下っては登り、大喰岳を通過したらしい・・どこら辺が大喰岳だったかよく覚えてない。

15時45分中岳。 道標で知らない間に大喰岳を通過したんだ~とわかった。
ケルンがいっぱいあったところがそうかな?

中岳のピークでは同じ高さに槍ヶ岳が見えました。
自動シャッターで写真を撮ったけれど何度撮っても風でぶれてボケボケになってしまいました。

南岳への下りで岩のルートの印を見失ってしまいました。
まるで道のようでしたが、違ったようです。
どちらにも進めそうで足場が悪い、これは間違ったな、と思ったので登り返します。
南岳への稜線上に人が居て、大きな声でしゃべっているのが前方少し上の方で聞こえました。

正しいルートに戻るとしばらく登り、なだらかな南岳に着きました。
天狗原への分岐16時45分、
南岳17時5分。
やっと近くに山小屋が見えました。
下りにかなり慎重になり、ゆっくり下ったので、17時になってしまいました。
苦手な下り、岩ゴツゴツの下りが結構多くて時間がかかりました。

17時13分南岳小屋着。
暖かい小屋に入るとホッとしました。
こじんまりした山小屋は感じが良く、人もそんなに多くなく落ち着いた感じでした。

女性部屋に案内され、まだ後から到着する人が居るから部屋はちょうどいっぱいになりますよと言われました。

ここはトイレに行っても流しが蓋され、手が洗えません。
濡れティッシュで拭きましたが、顔を洗うのに水を買うというのは普通だけれど、それさえできません。 ほかの宿泊者に聞いたところ、この小屋では顔を洗ったり、歯を磨いたりしないでくださいということらしい。
もちろん、外でもダメ。
してはいけないんだったら、それはそれで世話無くて良いかな?って思ってしまいました。
洗面所の順番待ちしなくていいし。
どうせ山に来たら、洗顔だってパシャパシャと顔を濡らす程度だし。

夕ご飯の呼びかけがあったけれど、ちょうど夕焼けの時間だったので、急いで小屋の横の高台に登り、しばらく夕焼けや、夕日に照らされる穂高の峰々、大キレットの眺めを楽しみました。

でも、かなり寒かった。

夕ご飯も他の人たちとお話が弾み楽しかった。

膝痛で心配だという人が、ロキソニンが足りなくなったというので私のをあげました。
ついでに、湿布薬も。

夜は星もきれいでした。
ミルキーウェイや彗星もよく見えました。

紅葉には少し早かったけれど、気温はもう真冬。
昼間でも登山道の土のあるところには霜柱が10cm以上に伸びて、全然解けていなかった。

小屋の中はドラム缶みたいなストーブがあって暖かかったです。

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双六小屋に樅沢岳の影が。


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槍、穂高連峰・手前の尾根はこれから歩く西鎌尾根


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高度が増すと、霜柱の長さも長ーく・・10cm以上


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飛騨側から槍ヶ岳を見たかった、その姿が目の前に。
ずーっと槍を見ながらのんびり、最高の雲上ハイキング。

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なだらかな西鎌尾根

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遠くに見えるのは、きっと、白馬・そして、鹿島槍・・かな~

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渋滞を我慢して槍の穂先で。

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中岳から槍を振り返ると、同じ高さに見えます。
槍の左が西鎌尾根。

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やっと着いた~南岳小屋

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大キレット、スリルありそう~


10/03/2011

9月23日いざ北アルプスへ・・22日夜行バスから

信州さわやか号で上高地へ。

22時新大阪出発、夜行バスで一番前の席なんてっ!!
しかも、夏の便の時のバスよりランク低いバス。
リクライニングも普通の観光バス並み、フロントの灯り避けも薄いブラインドが申し訳程度に。

これは眠剤飲まなくては・・、お薬ではなく、ハーブの誘眠剤を飲んで結構ちゃんと眠れた。
隣の座席は空いていたので、どーんと横になって寝た。

早朝の路線バスへの乗り換えをして、上高地バスターミナルに着いたのが5時50分くらい。
ここから新穂高温泉までは、さらに7時30分まで新穂高温泉行の路線バスを待つ。
タクシーの方にも行ってみたけれど、「最近は向こうから登る人が少ないからね」と言われて、「乗り合いタクシー」で相乗りと言う手段はあきらめて、ゆっくりレストランで朝食をとることにした。
登山に来て、レストランで暖かい朝食を食べてからスタートできるなんて初めてだったので、「こんなのも良いかも~」楽しい優雅な朝食でした。
しかし、レストランの窓から見えるはずの山は雲の中。

7時30分バスに乗る。平湯温泉で乗り換えて新穂高温泉に向かう。
なぁんだ、新穂高方面に行く人、十数人くらいいるんだ。
タクシーに一緒に乗りませんか~?って大声出して呼び掛ければけっこう集まったかもしれなかった。
5人いればバスと同じ料金なのに。

新穂高温泉には8時40分ころ着、トイレに行ったり、身支度整えたり、いろいろチェックしていざ出発は9時13分になってしまった。

できれば双六小屋まで行きたい。
さっさと出発するはずだったけれど・・・まぁ、わたし、こんなもんだ。
しばらくは林道歩きだから、ここで距離を稼ぐつもりでサッサカ歩く。 登りは得意。
風は涼しいけれど、頑張って歩いたので背中にも汗がにじむ。

登山者はまばららしく、ほとんど独り。

10時16分、わさび平小屋に着く。
小屋の外にはテーブルとイスがテラスのように用意され、先に来た人たちが食事したりのんびりくつろいでいた。
木をくりぬいた水槽にトマトやバナナなどが浮かべられ、小屋の売店にお金を払って自分で勝手に取って食べるようになっていた。
トマトにかぶりついて「おいしい~」と言っている人に誘い込まれそうになったけれど、
トイレ休憩だけで先へ進む。

やがて、小池新道の入り口から山道を登る。10時42分。
双六小屋まで6時間と書いている。

空は晴れているけれど、雲がかかっていて、山は見えるのかなぁ?っていう感じ。

山道には秋の野花が咲いている。
ナナカマドの実が真っ赤になっているけれど、葉っぱは青々としている。
少しでも紅葉が見られるかと思ってきたけれど、まだまだ早いみたい。
夏に咲き誇っていたお花が立ちがれていた。

岩というか、大きな石くらいのがごろごろしたところを登る。崩れやすいところもたくさんあるのだろうか、ちゃんと安全に進めるようにペンキで印が付けられている。
私のようなど素人にはありがたい。

何度か木の橋を渡って渡渉する。清らかな流れが勢いよく流れていた。
橋が無く、岩を渡渉するところもあった。
水遊びしたいくらいだったけれど、ゆっくりしていたら双六小屋まで行けなくなると思い、先を急いだ。
秩父沢、11時27分。 鏡平まで2時間30分と道標があった。
木の橋は先日の台風の雨にも流されずに無事だった。

10人くらい、沢で休んでお弁当を食べたりしていた。 そういえばもうお昼。

赤い実の生る森の道を進んでいく。 木は低木が多くなる。

土と岩の道を登ったと思ったら、またごろごろ岩ばかりの沢のようなところを登ったり、変化にとんだ道だけれど、登りやすい。
赤い実や、黒い実、笠を着たような実、食べたくなるような実、いろんな木の実が生っていて、お花もキセルアザミなどがたくさん咲いていた。

木の葉の紅葉は見られなくても、草紅葉は見られるかなぁ?と期待しながら登っていく。
写真撮ってばかりで、急いでいたはすがなかなか進めない。

いよいよお腹が空いてきたので、ちょっと広めのところでパンをかじった。

12時27分、シシウドヶ原。
少し平らになったところにグループの人たちが休憩していた。

登ってきた谷が見渡せて良い休憩ポイントだけれど、そろそろ団体さんがスタートしそうだったので先に進んだ。

12時56分、平らな部分、木の歩道がつけられている「熊のおどりば」。
山は曇って見えない。

13時13分、鏡平に到着。
どんよりと曇って急に寒くなってきた。
ポツポツと雨がこぼれた、汗が冷えて寒くなったので急いでウィンドブレーカーを着た。
手袋もインナーを付けて2重にしたが、痺れたようにかじかんでなかなか治らなかった。
曇っているので、せっかくの鏡池には曇り空しか映っていない。
晴れていれば、槍から穂高岳まで映って、逆さ槍が見えるんだけど。
鏡平山荘で暖かいカルピスを注文し、ベンチでパンやクルミやドライフルーツを食べた。

下ってきた若いカップルが「双六小屋では霜柱ができていたし、とっても寒かったですよ」と教えてくれた。 その女の子の言うには、小屋の中も寒かったとか。
ザックはちょっと小ぶり、防寒着が不充分だったかもしれないなぁと思ったけれど、小屋の中も寒いなんてちょっとドッキリ。

池には大きなオタマジャクシがいた。
どうやって越冬するんだろう??

13時35分くらいに、山荘を出発、少しだけ晴れて双六岳の方の山並みが見えたのでいざ出発したけれどまた景色に見入ってしまう。

弓折岳への登り。
弓折中段、はぁ~やれやれ、ここらへんが真ん中かな? 14時7分。
先の方に登山道と登っていく人たちが見える。
弓折乗越、14時27分。
笠が岳への分岐だ、平らな広場になっていてファミリーグループなど20人くらいの人がいた。
小学生くらいの子供連れが二組いた。

少し登ると稜線歩きとなる。
チングルマの枯れた穂や、赤くなりかけた草があったけれど、草紅葉とまではいかない。
コケモモの花がわずかにみられた。

池の向こうに双六小屋とテント場が見えた。
あと少し、と思ってからが結構長かった。
少しずつ山小屋が大きく近く見えてくるのが楽しみだった。

かなり冷え込んで寒い。
こんな寒い中でもテント泊の人が多いのには感心するが、私もテント泊は好きなのでいつかテント泊しよう!とか思う。 でも、あまり寒いのは・・・。
二日前には初雪も降ったとか。 この日も雪が舞ったらしい。

15時15分くらいに双六小屋着。
入り口付近は賑やかだったけれど、混雑しているほどでもなく、通された部屋も7人のところに6人入っただけだった。
私と、ほかに単独行の人が中二階、二段ベッドのようなところに案内された。
布団も普通のサイズで、3~4人くらい寝れそうなところだったので広々と使えた。

お楽しみの夕ご飯、野菜の天ぷら中心のメニューで、ご飯も美味しくて、大盛り3杯いただいた。
二人とか一人でとかいう人が多く、夕ご飯時には話が弾んで楽しい食事だった。
明日は槍ヶ岳山荘に泊まるという人が多かったけれど、野口五郎岳から薬師岳に行くという人もいた。
食事後は売店でコーヒーを注文し、ドリップコーヒーを入れてもらって談話室に行ったら、また他の皆さんと話が弾み、談話室を追い出されるまで楽しいひと時を過ごせた。
その中の一人の女性は、テント泊2回目で明日は笠が岳の方に行くとか言っていた。
外があまりに寒いので談話室に来ていると言っていた。

昼間、汗で湿った服は乾燥室ですぐに乾いた。
双六小屋の乾燥室は素晴らしく大きな風量のあるバーナーで、ハンガーもたくさん用意されていて親切な感じがした。
湿ったタオルなんか、瞬く間に乾いた。

8時になっても消灯しなくて、何時が消灯なんだろう??と言う感じだったけれど、もう8時過ぎにはみんな床に就いていた。
夜中は隣の人のいびきにちょっと困った。
女性でもいびきの酷い人っているけれど、よりによって隣の人が・・・
時々、つっついたりしたけれど、ぜんぜんダメだったので、あのいびきを子守唄だと思って寝た。
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登り始めの林道


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秩父沢

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双六小屋・向こうに鷲羽岳が見えるはずなんだけど・・・

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双六小屋の夕ご飯

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